墓石Q&A
埋葬と供養について
- 埋葬のときに必要なもの
- 納骨時、必要なものは、1つに埋葬許可証(または改葬許可証)です。この許可証を墓地管理者に提出しなければなりません。
または、墓地により、必要な手続き等がある場合もありますので、確認が必要です。例えば、仙台市の市営霊園では、納骨の際に墓地の使用許可証が必要な手続きがあります。
その他には、宗旨、宗派により、ご真入れをする場合には、お供えものなどが必要になります。これらは、御真入れをお願いする、お寺さまなどにより異なる場合もありますので、直接お聞きしたほうが良いでしょう。
- お墓参り
- お墓参りは仏式であれば、春と秋のお彼岸、お盆、祥月命日などにお参りに行きます。お花、お線香、お水、お茶、お供物、ロウソクなどをお供えし、手をあわせます。宗派により、榊を供えたり、お花だけの場合もあります。
お墓参りは、故人の命日等でなければ行ってはいけないということではありません。進学、就職、結婚等の報告をご先祖様に報告にお墓参りに行かれるかたもいらっしゃいます。
何かないと行ってはいけないということではありませんので、もしお参りできるのであれば行ってご先祖様のお墓を綺麗にお掃除し、お参することは良いことだと思います。
お墓参りの際に注意すべき点は、お掃除のときに洗剤を使いますと、着色、石への悪影響も考えられますので、基本的には水拭きをして、どうしても取れない汚れは、昔ながらのタワシで軽くこする程度にしたほうが良いでしょう。その上でどうしても気になる汚れがあったときは、最寄りの石材店にご相談されると良いと思います。
また、お供え物につきましては、お参り後そのままにしておきますと、墓地により、カラスやスズメ蜂、猫、熊などが来ることがありますので、出来るだけその場で頂いたほうが良いでしょう。ご先祖様もカラスなどに荒らされるより、ご自分の子や孫がおいしく頂いていることを見ることができるほうが、喜んでいただけると思います。
- 開眼供養
- 原石から、お墓の形に加工し、墓地に建てただけでは、お墓の形をした石の加工品にすぎません。
その為、開眼供養(開眼法要)を、お寺のご住職様にしていただき、お墓としていただくことになります。
地域により、ご真入れ、魂入れ等呼ばれることもあります。
- 水子供養
- 水子とは、父母の顔を見ることなく亡くなったお子様のことです。
墓所では、特に小さい子を守って下さると言われているお地蔵様を建てて水子供養される事が多いようです。
- お布施の相談
- お布施は、財施という行為で、自分の財産を他の人に与える事です。
その為、相談して決めるものでもないのですが、相談が必要な時は同じ檀家さんや檀家総代さんにご相談されても良いのではないでしょうか。
- 自然葬・散骨
- 自然葬とは、山や海、空または宇宙などに散骨(散灰)されることです。
もし自然葬を希望される場合は、故人、故人のご家族、ご親戚などに意思の確認を確実にしておくほうが良いようです。
また、散骨後に、もしお骨をやはりお墓に納めたいと思っても、出来なくなりますので、よく皆様で相談されたほうが良いでしょう。
申込は葬儀社を通して行う場合が多いようです。
- 納骨
- 宗旨や宗派により納骨の際の儀式は様々です。例えば仏式で、新しいお墓であれば開眼供養もしていただかなくてはいけません。
また、納骨の際、墓地管理者への手続きが必要な場合もあります。納骨の際に用意すべきものなど、お寺さまや、神社さまへ確認しておいたほうが安心です。
加えて、墓地管理者へも連絡し、納骨に必要な手続き等の有無を確認されておいたほうが良いでしょう。埋葬許可証は納骨時に墓地管理者へお渡し下さい。
実際のお墓の納骨作業につきましては、昔のお墓ですと、親族のかただけでされることが多かったようですが、現在のお墓は立派になった分だけ開けにくくなっておりますので(縁起や、いたずら防止の為もあります)、お墓を建てていただいた墓石店へご相談されると良いと思われます。
また、お墓も納骨しやすいように、軽い蓋だけ開けると納骨できるお墓のタイプもあります。ただ、こちらは良し悪しもありますので、このようなお墓のつくりの際は、よく石材店にご相談されてから決められたほうが良いでしょう。
- 卒塔婆供養
- 卒塔婆(そとば)はよく塔婆(とうば)ともいわれますが、もともとインドのスツゥーパ(塔という意味)が語源とされています。卒塔婆には、板塔婆、角柱塔婆、石造卒塔婆(石塔)などがあります。
浄土真宗を除くほとんどの仏教宗派では、板塔婆により卒塔婆供養をするようです。卒塔婆供養は、卒塔婆をたてる造塔供養をすることで、たいへん大きな功徳を得ることが出来きるとされています。その為、板塔婆にはお亡くなりになった方の戒名などを書いていただき、その方の功徳ともされるよう供養します。
- お灯明とお線香とお花
- 灯明は、仏の智慧をあらわしています。灯明により闇を照らす光明のように、仏の智慧が迷いから導いて下さると言われています。
お線香は、仏様のお食事という意味とも言われますが、香りにより身を清め心を落ち着かせる為のものとも言われています。
お花は、仏前をきれいに飾るためのものです。但し、棘のあるもの等は避けられた方が良いでしょう。
- 神道のお墓参り
- 神道では、お供え物にはお水、洗米、お塩、お神酒、榊を供えます。ローソクに火を灯しご先祖にお参りします。
- キリスト教のお墓参り
- キリスト教のお墓参りは特に決まりがないことが多いのですが、綺麗なお花で、お墓を飾りお参りします。